ブレスエアー®のすごい

2026.07.14

東洋紡エムシー株式会社ブレスエアーグループ長インタビューvol1 「ブレスエアー®のバリュー」

「ブレスエアー®」の品質や他社製品との違いなどのインタビューを行いました。

Q1. そもそもブレスエアー®とは?
■「“見えない快適”を支える素材」

ブレスエアー®は、ゴム弾性をもつ繊維がループを描きながら立体的につながり合うことで生まれた、三次元網状繊維構造体のクッション材です。その構造は、反発弾性(クッション性)をはじめ、圧力分散、通気性、清潔性、そして長く使い続けられる耐久性。快適に必要な根幹を、ひとつの素材の中で成立させています。中材であるブレスエアー®は完成品の“表側”には現れませんが
目には見えなくても、日々の快適を確かに変えている。生活の質(QOL)に直結する部分を“根っこ”で支えている。
ブレスエアー®とは、そんな“暮らしの土台”を支える素材だと考えています。

Q2. どんな業界・製品に採用されていますか?
■「人が長く過ごす場所に、選ばれてきた」

寝具だけでなく、鉄道車両の座席シートや寝台列車のベッドマットレス、フェリーのシート、二輪車シート、介護用マットレス、宿泊施設や競技場の座席など、幅広い分野で採用されています。そこに共通しているのは、“人が長時間過ごす場所”であること。長く座る。長く眠る。毎日、繰り返し使われる。
そうした環境では、快適性だけでなく、衛生性や耐久性まで含めて、本当に信頼できる性能が求められます。もしブレスエアー®がなかったら、蒸れにくさ、へたりにくさ、清潔に保ちやすいこと。そのすべてを高いレベルで期待に応えられる選択肢は、きっと少なくなるでしょう。私たちはこれまでも、そしてこれからも、“人が「ここちよく」過ごせる時間”を、支え続けていきます。

Q3. 一般的な他の素材との違いは?
■「快適を支えている、“素材”と“構造”の高次元な組み合わせ技術です」

ブレスエアー®の価値は、特殊な樹脂(ポリエステルエラストマー)を使って作られる独自の構造と、当社の高度な生産技術から生み出されています。例えば、寝具用途では、三次元に連結した立体構造が、空気の通り道を生み出し、就寝時の発汗による温湿度上昇を抑える高い通気性で快適性を支えます。高い反発弾性と圧縮回復性が、自然な寝返りや身体への負担軽減を支えます。加えて、洗いやすさや抗菌性といった清潔性、長期間使い続けられる耐久性も兼ね備えています。「通気」「耐久」「清潔」「クッション性」。本来なら両立が難しい要素を、同時に成立させていること。
そのような点が、多くの現場で“代替しづらい素材”として選ばれ続けています。

Q4. どんな要望から生まれましたか?
■「従来のクッション材では満たせない複合的性能」

ブレスエアー®は、車両座席用をはじめとした「従来のクッション材では満たせない」という現場の要望を背景に生まれました。軽くしたい。
でも、耐久性は落としたくない。
蒸れにくくしたい。
でも、座り心地も妥協したくない。そんな複雑で高い要求に対し、私たちは既存材料の延長ではなく、「ゴムのような弾力性」と「プラスチックの加工性・強さ」を併せ持つ高機能な高分子材料であるポリエステルエラストマーによる三次元スプリング構造という、新しい発想に挑戦しました。さらに、難燃性や耐久性など厳しい基準にも応えるため、材料設計から製造プロセスまで、一貫して技術開発を進めています。また、その後も鉄道、寝具、介護用途などさまざまな分野での使用を見据え、現場のフィードバックをもとに改良を重ねてきました。こうした取り組みは、単に製品化するだけでなく、市場や社会の要請に応じて技術を進化させ続ける当社の姿勢を象徴しています。30年という時間は、用途や求められる性能が高くなるたびに、挑戦を続けてきた歴史です。

Q5. 他社との技術・品質の違いは?
■「違いは、“使い続けた先”に現れる」

ブレスエアー®の価値は、見た目だけでは語れません。座り続けたとき。
眠り続けたとき。
長年使い続けたとき。その快適性や耐久性の差として、少しずつ現れてきます。反発弾性、圧力分散性、通気性、清潔性、耐久性。それぞれを用途に合わせて成立させながら、量産品質として安定して再現する。そのために、私たちは構造設計、評価、品質づくりを磨き続けてきました。また、三層構造型ブレスエアー®の開発が繊維学会技術賞を受賞するなど、構造そのものの価値づくりも外部から認められています。私たちの技術が使う人の快適を確かに支えていると信じています。

Q6. 数値化しづらい品質とは?
■「“なんとなく『ここちいい』”を、技術で支える」

寝心地や座り心地は、人の感覚による部分が大きく、数字だけでは計り切れません。ブレスエアー®は、そうした感覚的な快適性を、通気性による温湿度上昇の抑制、圧縮回復性や圧力分散性、耐久性、清潔性などの観点から、できる限り可視化し、説明できる状態にしています。また、当社はこうした感覚的な快適性を科学的に評価するための感覚計測技術の蓄積があります。蒸れにくさ。疲れにくさ。寝返りのしやすさ。といった要素を、温湿度・圧力分布・変形挙動などの観点から定量的に捉え、素材設計や製品開発にフィードバックしています。

私たちが大切にしているのは、「なんとなく良い」で終わらせないこと。なぜ良いのかを説明できること。そして、その快適が長く続くこと。見えない中材だからこそ、感覚だけにも、数字だけにも頼らない。私たちの考える品質とは、人の感性と技術、その両方から品質を担保することです。

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